笠間市の神社「安古祖父神社」を訪れて
- noriakikikuchi19891
- 2022年2月5日
- 読了時間: 3分
更新日：2022年3月2日
今回は、私が住む「笠間市」に鎮座する「安古祖父神社」
について、動画よりも詳しく紹介していきます。
「笠間市」ってどんな街
（笠間市にある「笠間稲荷神社」の拝殿）
茨城県の中央部、水戸市に隣接する
人口約７万人の街です。
有名な神社では、秋に「菊祭り」が開催される
「笠間稲荷神社」
参拝者が罵声を言い合いお供えものを奪い合う
と言う、想像すると怖くなる祭り
「悪態祭り」が開催される「愛宕神社」があります。
そんな面白い街笠間市の「安居（あご）」と言う地区
を守る鎮守様、それが「安古祖父神社」なのです。
「安古祖父神社」ってどんな神社
（安古祖父神社の鳥居）
笠間稲荷神社のように、
有名で大きな神社
と言うわけではありません。
創建されたのは江戸時代
西暦１７１２年以前と
言われています。
１７１２年以前
と曖昧な言い方をしたのは、
実はハッキリとはわかってないから。
「岩間町史」と言う資料を調べてみると
この辺一帯の鎮守様と言われる神社は
創建がハッキリしていないようです。
（岩間町は今の笠間市と合併する前に存在した町。
「安居地区」は岩間町でした。）
この資料では、
中世、有力農民が「氏神」として祀っていた宮が、近世になり有力農民に抱えられていた
農民が自立し村を形成した時、有力農民の氏神だった宮がそのままその村の「鎮守様」と
して祀られるようになった。
と言うケースと
中世の時代にここの土地の領主が建立した宮が、江戸時代になり中世の領主が没落してその宮を祀る人がいなくなった。それを村が引き継いだ。
と言うケース
江戸時代になって、「自分たちの土地を守る神様を祀ろう」と新たに神社を建立する。
この３パターンから創建されたと
考えられているそうです。
「安古祖父神社」もその一つと言えます。
この神社の「御祭神」とは？
（武甕槌命の絵）
「武甕槌命（たけみかずちのみこと）」
と言う神様を祀っています。
フツヌシ、タケミナカタと同じ軍神の一人であり、
高天ヶ原最強の剣神、と言われております。
茨城県鹿島市に鎮座する
「鹿島神宮」の神様が
この「武甕槌命」です。
※高天ヶ原（たかまがはら）とは？
天照の神など、神様が住んでいると言われる地。
おそらく「安古祖父神社」は
昔、鹿島神宮から神様を「分祀（ぶんし）」
されたのかもしれません。
※分祀（ぶんし）とは？
本社（この場合鹿島神宮）と同じ神様を祀り、新たに神社を設ける事
ご利益とは？
そんな「武甕槌命」を祀る
神社のご利益とは？
「最強の剣神」
と言うことから
「武芸上達」や「厄除開運」
また「悪霊の侵入を防ぐ神」でもあり、
悪霊つまり「病気」を防ぐ
「病気治癒」のご利益もあり。
そもそも「鎮守様」（ちんじゅがみさま）とは？
（安古祖父神社の本殿）
特定の地域を守る神様を
「鎮守様」
と言います。
現在では、氏神（うじがみ）や産土神（うぶすなのかみ）
と同一視されます。
今では「土地に住みつく神様」
と考えられる事が多いです。
しかし、元々は
人間がある土地に建物を建てたりする際、その土地に住む「地主神」よりも
さらに強力な神様を連れて来て、地主神を服従させる目的がありました。
地主神が人間たちに危害を加えないために。
そして逆に「守護」してもらえるように、
それが「鎮守様」でした。
現代では、
「鎮守様」＝「産土神」
と考えられるようになりました。
「産土神」は、
その神様が守る地域の人を、
「生まれる前から死んだ後まで守護してくれる神様」
と信じられております。
自分が生まれた地域の神様です。
これは引っ越して他所に移っても
同じ神様が守ってくれると考えられています。
神社詣で、となると
有名な大きな神社に行きがちです。
しかし、まずお参りすべきは、
自分を守ってくれている「産土神」
だと言えるでしょう。
最後に
このように地域を守る鎮守様
も含めれば、茨城県内には
2,442社の神社があります。
その全てに歴史があり
人々の信仰を集めていた
わけです。
それ全部行くつもりです。（自分で言ってて気が遠くなりました）
全部巡ったら
何かとんでもない事が起こる！…かも？
鎮座地：茨城県笠間市安居2064
・参考文献・サイト
岩間町史
Photo AC
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